こんにちは、ぽっちです。
今年は手足口病が猛威をふるっていますね。
息子の通う保育園でも園児18名のうち、12名が感染しました。
もちろん、うちの息子も感染しました。
そして私も感染してしまいました……
もう本当に死ぬんじゃないかと思いました。
私の人生で2番目にしんどい出来事でした(ちなみに1位はEBウイルス、3位はおしりにくる陣痛です)
手足口病は子どもの病気というイメージがありますが、大人も感染します。
今回はその体験を記録しようと思います。
※発疹の写真があるので、苦手な人はこの後読まないほうがいいです。
息子 発病1日目
朝、保育園で体温37.4度。
ぎりぎり預けられるなと思い、そのまま仕事へ。
しかし、わずか1時間後に職場に保育園から電話が……
「息子くん、39度です。」
ええー 急に上がりすぎでは!?
息子は2回の熱性けいれんの既往があるので、あわててお迎えへ。
つれて帰ると40度。ぐったりしています。
痙攣の予防に座薬を入れ、30分後解熱剤を使いましたが、39度5までしか下がりません。
小児科につれていくと、喉に水泡、足の裏に発疹有り、手足口病でした。
特効薬はないので、アクアライトや母乳を飲ませながらすごしました。
手足口病について検索すると、「大人にはまれにしかうつらないが、発症した場合は重症化する」とかかれていました。
重症化、こわい。絶対感染するわけにはいきません。
手足口病は飛沫感染と接触感染なので、マスク着用、すぐ手洗い、息子のヨダレはすぐふきとる等、感染予防につとめました。
息子 発病2日目
息子の熱は2日目の夜には下がり、元気もでてきました。
膝から下、肘から手のひらにかけて赤い発疹が沢山出て、少しかゆそうです。
熱が下がったので、シャワーだけでもと思いましたが、かなりぬるい温度でないと痛がっていました。
唇の裏にも口内炎があり、とてもしみる様子で「いたい~!」と泣いて、食事らしい食事はとれませんでした。
もう本当に痛がる姿がかわいそうで、食べられればなんでもあげなくててはと胸が苦しくなりました。
栄養バランスなどこの際無視で、アイスクリームと果物(ブドウ、桃)でなんとかしのぎました。
そして私はというと、あんなに感染予防をしたにも関わらず、喉がイガイガ……
嫌な予感がしつつ、水分をたくさんとって早めに寝たのでした。
息子 発病3日目 私 発病1日目
この日はもともと車で30分くらいの夫の実家にいく予定になっていたので、昼前からお世話になりにいきました。
息子は相変わらずの発疹と口内炎ですが、食事前に痛み止め目的で座薬を入れておくと前日よりは食べられるものが増え、夫の実家で笑い声をあげて遊べるまでに回復しました。
そして残念ながら、私は昼過ぎにしんどいと思った時にはすでに38.7度。
1時間後には40度、すでにまっすぐ歩くことができなくなっていました。
食欲もなく、普段の3分の1の量しか食べることができませんでした。
夫の両親に甘え、ずーーーーーっと横になって過ごしました。
というか、おきあがれないのです。
解熱剤を飲んでも39度までしか下がらないうえ、背中や全身の関節が叩かれているように痛むのです。
激しい頭痛でろくに眠ることもできません。
アイスノンをこめかみに押し付けると、少しマシ、くらい。
地獄でした。まだ発疹は出ていませんでしたが、ただの熱ではなく、これが大人の手足口病であると確信しました。
私 発病2日目
2日目もずっと40度の熱が下がりませんでした。
この日は本当は仕事でしたが、絶対に無理だと思い、有給休暇をとりました。
おかげで全身の痛みと頭痛は夕方にはましになりました。
そして、ついに手足に発疹が現れました。
くるぶし周囲と手のひらに1ミリ程度の赤い斑点が現れました。
喉にも異変がありました。
扁桃腺周囲に口内炎のような白い水泡が20個以上できていました。
のどちんこにも水泡ができており、ビー玉のように丸くパンパンに腫れあがっていました。
食べ物や唾液を飲み込むだけでかなり痛みが走るのですが、不思議なことにしゃべるのはちっとも痛くありませんでした。
この夜はやっとまとまって眠ることができました。
私 発病3日目
昼前にスッと熱が下がり、一気に平熱にもどりました。
体は少しだるいですが、地獄を味わった身としては、体が自由に動くだけで幸せでした。
夕食まで夫の実家にお世話になり、自宅に戻りました。
今夜こそよく眠るぞ~と布団に入ったのですが、結局その夜は一睡もできませんした。
なぜか。
かゆいのです。
手のひらと、足の裏が、何十か所も蚊にさされているかのようにかゆい!
あまりのかゆさに別件で残っていたステロイドを塗ってしまいました。
しかし、これは絶対にしてはいけないことだったのです。
ステロイドはウイルスの増殖を助長するので、事態はさらに悪化。
手足を掻いても叩いても、どうにもならないくらいかゆくなってしまいました。
慌てて石鹸で洗い、シャワーで流し、少しましになりましたが、
その後はウナを塗ろうとも、アイスノンや保冷剤で冷やそうともかゆみは収まりませんでした。
すでに終わったと思った地獄はまだ続いていたのでした。
私 発病4日目
かゆみがどうにもならないまま、結局朝になってしまいました。
ちょうど副鼻腔炎の治療中でもあったので、アレルギーの治療薬を朝食後に内服したことで皮膚のかゆみがおさまり、昼過ぎにやっと寝ることができました。
早く気づけばよかった……
安心したのもつかの間、手の発疹が悪化。
赤い斑点だった発疹が、水泡に変化していたのです。
それはちょうど大きめの手湿疹……
昨日の夜ほどのかゆみはありませんが、それでもやはりかゆいものはかゆく、無意識のうちに掻き破ってしまいました。
手を動かすと痛く、やはり地獄でした。
私 発病5日目
ここまで仕事を休んでいましたが、さすがにそろそろ出勤しなければいけません。
息子のかかりつけの小児科医に相談したところ、
「一応解熱すれば出勤OK。ただし、飛沫感染や接触感染の恐れは1~2週間はあるので、マスクの着用をして、手洗いをよくしていればいいと思います」
とのことでした。
さらに「大人はめったにならないけど、どんなに予防していてもなるときはなりますから。しんどかったでしょう」といわれ、少しうるっときました。
ほんとにしんどかった……
そして出勤。マスクを着用し、手には破れている水泡があるので、プラスチック手袋を常に着用。
しかし、出勤して数時間で手足の発疹が「かゆい」から「痛い」に変化。
正座してしびれた時のように常に手足の発疹がビリビリと痛むようになってしまいました。
その日はなんとか勤め上げたものの、自宅についたころには歩くのも辛いくらい痛みが強くなっていました。
口の中も口内炎だらけでおかゆしか食べていなかったのでふらふら。
結局、翌日からしばらくお休みをいただいたのでした。
その後、手足の痛みは2~3日続きました。
そして2週間たった今も手足の皮がめくれ続け、なかなかすっきりしません。
噂によると、発病から1か月、忘れたことに爪が2枚爪になって剥がれ落ちて痛いという事態になることもあるそうで、爪をみてはビクビクしています。
今回学んだこと
手足口病の原因となるウイルスの種類が多いため、何度もなってしまう可能性があります。
今回はマスクや手洗いでの予防をしていましたが、看病疲れで私の免疫力も低下していたかなと思います。
今後は免疫力UPが課題です……
そして最後になりましたが、夫の実家には本当に感謝です。
甘えたい遊びたい盛りの2歳目前の息子を夫やふらふらの私だけで世話するのは無理でした。
夫とともに息子の面倒をみてくれただけでなく、私まで上げ膳据え膳というか、もはや介護で……感謝です。それしか言えません。
皆さんも、手足口病には気をつけておすごしください。