9月16日は敬老の日です。
普段お世話になっているじいじばあばたちに、息子の成長を感じるプレゼントをしたいとKitpasでの作品作りに挑戦しました。
Kitpasとは
Kitpas(キットパス)とは、水溶性のチョークで、画用紙だけではなくガラスや鏡にもお絵かきができる新しい画材です。水溶性なので、水をつけた筆でなぞると溶けて、水彩絵の具のように使うこともできます。しかも、化粧品に使われるパラフィンが原料なので、子どもが万が一口に入れしまっても安全です。
(↑私は文具屋さんで12色を1000円で買ったのですが、今アマゾンを見たら16色が731円で売っていてめちゃショックを受けました。アマゾンで買うのがお得です。)
なぜ敬老の日にKitpasか
今回、敬老の日のプレゼントを作るにあたり、手形や足型など「実物大の息子を残せるもの」にするか、息子が描いた絵など「できるようになったこと」をプレゼントするか悩んでいました。
手形や足形は成長の記念になります。孫大好きな祖父母ならかなり嬉しいはず。しかし、手形用の絵の具を準備するのは大変だし、途中で飽きて走り始めて壁に手をついたらひどい目にあいます。かといってこのために大きなスタンプ台を用意するのももったいない気がする。手形用のスタンプ台って高いし、あんまり色の選択肢がないし。
「できるようになったこと」を成長の証としてプレゼントするのも簡単ではありません。息子は2歳なので、クレヨンもグリグリ丸や線を描いたりするのが精いっぱいで、まだ絵を描く段階には至りません。保育園ではステンシルが好きなようですが、絵の具の準備や片付けがしんどすぎます。
と思っていたところに、Kitpasを思いつきました。実はKitpasはクレヨンのようにお絵かきするだけでなく、手形や足形を取ることもできるのです。Kitpasを直接手にぬりぬりし、霧吹きで水をかけて少し溶けたかな?と思ったところで画用紙に手を押し付けます。すると手形が取れるのです。手のひらの塗料は濡れたティッシュでふき取ればほとんど取れてしまうので突然走り出しても大丈夫。(もちろん最終的には石鹸で洗います)子どもが好きな色を使ってグラデーションのように塗ることもできます。さらに舐めても安心な素材で出来ているので、万が一のことがあってもひとまずは安心。
あと、もし息子が気に入らなくても、普通にクレヨンとして置いておけるし、次に手形足形が欲しくなった機会まで寝かせておくことができます。スタンプ台だと時間がたったり保管が悪いと、インクが乾いてしまうことがあります。その点をKitpasは気にしなくてよいので、保管のしやすさ、使い方の多様性からもKitpasのコスパの良さを感じ、購入を決めました。
いざ、作品作り
手形をとろう
当初の予定では、Kitpasを使って手形を4枚とる予定でした。
息子にクレヨンを買ったことを伝えると、大好きな公園にも行かず「かきかきする!」とノリノリになりました。
テーブルにむかい、Kitpasを広げると、好きな色を自分で選びました。
さっそく手のひらにぬりぬりします、が……
なんだかインクの付きが悪い。手のひらの上で、Kitpasが滑ります。
試しに私の手のひらに塗ってみました。私の硬い手のひらだと、しっかりぬることができ濃い手形をとることができます。しかし息子の手のひらはインクの付きが悪い。
プリプリ柔らかいので、Kitpasの先が肉にめり込んで、なかなか広範囲に塗ることができないのです。
Kitpasの先が新品だから細いのがいけないのかもしれないと思い、画用紙にグリグリ塗って先を丸く潰すと上手く塗ることができました。
しかし、息子はここで「思ったんとちがう」雰囲気を感じたのか、手形をとらないと言い出します。
そこをなだめて手のひらに霧吹きで水をふき、慌てておした手形がこちらです。
うっす……
真ん中あたりにピンク~オレンジの手形があるの分かりますか?
これが息子の手形です。う~ん、薄いうえに少し擦れている。
ちなみに左上にある赤やピンクの丸は私の指で試し押ししたものです。
これはイメージ通り濃いのに、息子のは上手くいきませんでした。
どうやらもっと濃く塗る必要があったようです。
反省点も分かったし、リトライ!と思いましたが、息子は飽きてしまいもう手形を取ってはくれませんでした。残念。
本当は4枚取りたかったけど、1枚しかとることができませんでした。
まあでも相手が2歳児だと思えば、1枚取れただけでもいいほうなのかしら。
しかし先行きが不安になってきました。
Kitpasで手形を取るときのポイント
- Kitpasは画用紙にグリグリ描いて、先を丸く広くしておくと手のひらに塗りやすい。
- とにかく濃く塗りつけること。
- 霧吹きの水は2回吹きかけるくらいの量で充分。多いと逆に薄くなる。
クレヨンとして使ってみよう
息子はもはや手形をとる気分ではなくなってしまったので、作戦を変更して、普通のクレヨンのように画用紙にお絵かきをしてもらうことにしました。
それをなんとか作品として形にしようという作戦です。
興味を引くために、「母さん、どの色にかこっかなー」と色画用紙の冊子を見せます。
↓こういうやつです。
すると、すごく興味を持ってくれたのですが、気に入った色を片っ端から切り離し始めました。
わかる。切り離す時にピリピリ言うのが楽しいんだよね!わかるよ。
息子は画用紙を6割ほど切り離した後、やっとグリグリ~とお絵かきを始めました。
よし、これはいける!と思ったのもつかの間、1個だけ大きなグリグリを書いて、「ブロックしゅゆ~」と席を立ってしまいました。
赤の画用紙に肌色で書いた大きなグリグリ。
うーん、インスピレーションが沸いてきます。
大好きなキラキラ頼み
ここまでで手に入れることができた素材は、うっすい手形1枚と大きなグリグリ1枚のみ。
もう少し何か素材が欲しいところです。
そこで奥の手として置いておいた、キラキラの塗料を取り出しました。
息子はそれを見せると「するする~!」と目を輝かせ、画用紙に塗り始めました。
そして得られた素材がこちら。
やはりキラキラは受がいいです。
たくさんぬりぬりしてくれました。
どう使うか、こちらも私次第というかんじがします。
仕上げはおかあさ~ん
ここまで頑張りましたが、息子は完全に飽きてブロックの世界に行ってしまいました。
そして息子が寝た後、素材と家にあるものをかき集めて、私のターンが始まります。
用意したのは、
- 手形1枚
- グリグリ1枚
- キラキラの抽象画
- 色画用紙
- レース
- 最近の息子のめちゃくちゃかわいい写真
- のり、はさみなどの道具
です。
これを切り貼りして、出来上がったのがこちら。
キラキラの塗料の抽象画は、その躍動感を生かし、鳥や亀に仕上げました。一応、鶴亀で長寿を意識しています。
そして大きなグリグリはバラの花に見立てて、花束に仕上げました。
厚みや紙の大きさを意識しなかったので、土台のカードを半分におると、大幅に花がはみだしますが、この際無視です。
2歳なので、やはり親がある程度仕上げないといけませんが、息子が作ったものが引き立ち、決して親の作品になってしまわないよう自分なりにかんばりました。
このカードとコーヒーの粉、りんどうのお花をプレゼント予定です。
ひとまず準備ができてほっとしました。
それにしても、保育園の先生はすごいです。
息子は毎回保育園の制作に楽しく参加しているようですが、それは保育士さんの段取りの良さと気持ちのあげ方のうまさのおかげもあるんでしょうね。
本当に尊敬します。
毎週息子に楽しく制作をさせてくれて、ありがとうございます。尊敬します。
ちなみに、今回使った写真は、こういう写真でした。
こういう自分の可愛さを分かってするあざといポーズ、大好きです。