ぽっちログ

新人かあさんぽっち 2歳児を育てる記録

【2歳1か月】我が家の怒りの回避&鎮静法

前回は、息子の怒りの原因の分析をしました。

 

 

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今回は、我が家なりの怒りの回避方法と、鎮静方法についてまとめてみました。

 

 

 

息子の怒りを回避する

子どもはある程度の癇癪は起こすものだと思っているので、すべての怒りを回避する必要はないと思っています。

しかし、ただ怒っているだけではなく大噴火を起こすと、親のストレスと疲労が尋常ではありません。体力と気力を全部使った上に、時間があっという間に過ぎて、その後の予定も全部狂っちゃって、息子もたくさん泣いてしんどそうだし、あーあ……。となるのはできるだけ避けたい!そんな私が最近挑戦していることをまとめます。

 

方法その1 事前に説明する

何かを始めようとするときに、ルールや時間の都合があったり、個数の制限がある場合はそれを先に伝えます。例えば、「あの電灯の明かりがついたら帰ろうね」「入浴剤はお風呂にひとつだけ入れるよ」「卵を割るのは2個だけね」など。

やはり、ルールや約束事があるならそれを先に伝えるのはマナーだと思うので、そうしています。

この時大切にしているのは、

  • 理解できそうな言葉で簡単に説明すること
  • 先に説明する約束ごとは1つだけ
  • 目を見て、体に触れて説明に集中してもらうこと

です。

長々と説明されても、結局大切なことは何だったのか、結論が分からなくなってしまうことが大人にもよくあると思います。本当に守ってほしいことを1つだけ選び、普段の会話の中で理解している言葉を使って、簡単な説明にかみ砕きます。物があれば見せるのも効果的です。例えば、「卵を割るのは2個だけね」と説明する時は2個の卵を見せて、「2個」を強調します。数がなんとなく数えられるようになった息子は、「2個!」と繰り返してくれます。まあ、2個が理解できても、3個目を割りたいと言い出したりするのですが、「2個だけ割るって言ったよ。1個、2個。これが2個、おしまい。」と確認することで、納得することもあります。(それでも3個目を出せと噴火するときも、もちろんありますが……)

それから、説明する時の姿勢も大切だと思っています。座って子どもに目線を合わせ、手を握ることで、他に気になることがあっても、話している間はこちらに意識を向けてくれます。話の内容を目を見て繰り返してくれるときもあり、話したことを大切なことだと捉えてくれたように感じます。

 

 

方法その2 前科のあるものは目のつかないところに避難する

初歩の初歩だと思うんですが、徹底は難しい事項だと思います。

前科のあるもの、これは我が家で言うと、例えば化粧品とか軟膏とか、尖ったものなど、どうも遊ぶには危険すぎるんだけど子どもの興味を引くものを指します。

子どもってどうしてその場にあるたくさんの物の中で、危険なものや触ってほしくないものばかり興味を持つんでしょうか。子どものいる家庭ではこういったものは手の届かないところに置くのが常識なんだろうとは思いますが、生活をしている以上、そう完全に隠してしまうことは無理だと思っています。手の届かないところというのも、成長とともに少なくなっていきますしね……。

だけど、前回これがどうしても触りたくて噴火したという前科があるものは、全力で隠すことをお勧めします。隠しているところを見られても、それを自力で取ろうとして危険なことになるので、隠していることすら気付かれないように隠す必要があります。私は化粧品のポーチをメタルラックの上に乱雑においたカバンの中に隠しています。隠す時はポーチをしまっているのではなく、カバンの位置を入れ替えているふりをしています。しかし、必要以上に不自然な動きは子どものアンテナに響くのでお気をつけください。

 

方法その3 「いつも通り」を意識する

こどもは生活リズムや環境、物事に取り組む方法において「いつも通り」が安心します。なので、基本的にはいつもと同じように物事をすすめることが心穏やかにすごす土台になっていると思います。

今日はなんだか怒りっぽいと感じる時は食事の時間が遅れていたり、昼寝の時間がずれて寝るタイミングを失っている時だったりします。子どもがいつも通り過ごせるように、子どものスケジュールを優先することが大切だなと、普段の失敗を振りかえり私も身に染みております。

 

寝るタイミングを逃し変なテンションで肌着姿のまま走り回る息子

 

 

怒りを鎮める

ここまで色々しても、噴火する時はします。仕方ないです。

ある程度怒らせたら、気分を切り替えられるように、少しお手伝いをします。

息子が噴火した時に実践していることのうち、割と成功率が高いものをご紹介します。

なぜ息子が怒っているのか言葉にして整理する

これは結構成功率が高いです。なぜ怒っているのか、子どもの目線になって考えて質問することがポイントだと思います。

例文:「今おちちが飲みたいのに、お母さんがくれないから怒ってるの?」

正解だと、泣きながらもちょっと頷いたり、したいことを言ってくれます。

不正解だと、さらに噴火します。違う質問をしたりして、できるだけ早く正解にたどり着く必要があります。

整理する時に親が声を大きくしたり、親の思う正解を「もう!どーせ○○したかったんでしょ!」と押し付けたりするとさらに噴火するので、落ち着いたトーンで話すところがみそです。

 

 

飲み物を飲む

出かける時は冷たいお茶を入れた水筒を持っておくようにしています。息子が噴火して言葉で整理しても落ち着かない時、「まあまあ、お茶でも飲む?ほらほら」と口元に水筒を近づけると大抵飲んでくれます。そしてお茶を飲むという動作を挟むと、呼吸が整うので、一旦落ち着いてくれます。我が家では水筒は必需品となっています。

特に、特別感を出しながら水筒を取り出すと効果的です。

例文:「○○くんだけに、特別に内緒のもの、見せよっか。見る? ね、ほらほら、こっそり見て。チラッ。お母さん、今日、お家からお茶持ってきちゃった。これね、実はね、農協の麦茶だよ。」

耳元で小声で、いかにも周囲に聞かれるとまずいことなんだけど特別に教えますという雰囲気をだし、5㎝ほどチラッとカバンから水筒を見せることが特別感を演出するコツです。いつもの水筒で、中身がいつもの農協の麦茶パックで出した普通のお茶でも食いついてくれます。子どもは特別と内緒が好きです。

 

 

氷や冷たいものを渡す

これはチャイルドシートに乗ってくれないときによく使う手段です。必要なのは、氷をたっぷり入れた水筒、もしくはよく冷えたペットボトル、なければ触るとひんやりするもの。怒り狂っているときに、「冷たいのあるよ」と握らせてあげると、ハッとして動きが止まります。それで、「冷たいの、ここ座って守ってくれる?」と聞くと、自ら進んでチャイルドシートに座ってくれます。これは成功率が高いので、冬になったらどうしようかしらと代替え案を検討中です。

 

他にもいろいろな方法で怒りを鎮めようとトライしていますが、最近のお気に入りはこの3つです。

ここまでしてダメな時は、放置です。こちらから気分を切り替えたり、怒りを落ち着かせるのは諦め、好きなだけ泣き叫んでもらいます。危険がないように見守りながら、落ち着くのをただ待ちます。この時、怖い顔をしたり威圧的な態度をとらず、本当にただ見ているだけに徹しています。目は息子が何をしているか見ていますが、頭では別のことを考えているときもあります。写真館でとった息子の可愛い写真を思い出したり、連載を追っているWEB漫画の更新日を思い出したりしています。頭の中まで噴火している息子のことを考えていると、自然と威圧的な雰囲気にしてしまうので、それを避けるためです。すると息子の方から自然に泣くのをやめて、話しかけてくれます。

 

本当に疲れた時は、まだ赤ちゃんだったころの息子を見て癒されます

 

 

 

勉強も必要

子育てをしはじめて、昔は自分も子どもだったから息子の気持ちが分かるはずなのに、全くもって別の生き物のように理解できないことが多々ありました。

そこで、色んな本を読んで勉強し、なぜそういう行動をとるのか、どうすれば上手くいくのか勉強しました。

私が役に立ったと思う、おすすめの書籍をご紹介します。

 

 

モンテッソーリ教育の書籍です。日常のなかで子どもがしたがることはどういう能力を伸ばすためにしていることなのかが書かれています。行動の理由が理解することでイライラが減りました。手作りの教具を用意して、一緒に遊ぶのも楽しいです。巻頭の発達段階の表は、これからどう成長していくのか目安になって助かります。

 

 

 

 

 子どもの遊びにどんな意味があるのかが遊びごとに細かく解説されていて、行動の理解につながります。また、「先輩ママはどうしていたの?」というコーナーを読むとよその家庭がどうしているのか知ることができ、すごく安心します。

 

 

 

 

 これは発達が気になる子の日常動作が上手にできることを目的に出版されている本ですが、そうでない子の親にとっても勉強になります。発達が気になる子のための本だからと言って特別な手法を勧めているわけではありません。誰にでも日常動作が習得しやすい方法が書かれています。うちの息子は着替えをするときに、自分でしようという気になかなかならなかったのですが、この本に書いてあるようにセットしてあげると、自分から上手にはくことができました。

 

終わりのみえないイヤイヤ

この記事の冒頭でも書きましたが、息子が怒りっぽいのがただの性格なのか、そういう時期なのか、みんなこういうものなのか、はたまた私たちの対応が悪いのか、今も悩むことがあります。

 子育てって後にならないと分からないことがたくさんあります。分からないなと思いながら過ぎ去っていくことばかりです。これが例えば、子どもが産まれた時にお医者さんだか誰かが「この子は怒りっぽい性格ですよ」とか、「〇年〇月〇日~×月×日はどうもイヤイヤ期ですお気を付けください」とか、「2017年に出生した子どものうち息子くんの怒り偏差値は〇〇です」とか言ってくれるんだったらそんなに悩まないのでしょうか。そういうものなんだとわかっていたらどれくらい楽だろうと思います。

でも分からないばかりの生活を色々まさぐってみて、ふと上手くいって息子の成長を感じたその瞬間は、本当に宝物をみつけたみたいに心が躍ります。そこが子育てのおもしろいところなんだろうな。

息子の噴火がいつまで続くのか、終わりがあるのかは分かりませんが、日々、なんとなく頑張ってみます。