今週のお題「理想の老後」
太っていてもいいから、頬っぺたの肉が少し垂れているおばあちゃんになりたい。
目は小さくて開いているのか分からないくらいが可愛い。
鼻の下がすぼんでいて、唇も少し内に入っている。
髪の毛は全部白髪で、ここぞとばかりに天然パーマを活かしたショートにしたい。
前髪は眉上でもいいし、思い切ってコームのようなピンで上げてしまって、自慢の広いおでこを世界に晒してもいい。
お出かけする時はお気に入りのショールをかけて、
コロンと丸いシルエットの帽子を被って。
靴は転ばないように、マジックテープのスリッポン。先が丸くて可愛いやつ。
化粧は顔が白くなりすぎないように薄く、シミも皺も気にしすぎないようにしたい。
つまりは脱コンシーラー。
あ、でもイボや膨らんだホクロは除去。容赦なし。
毎日お風呂に入って、清潔を保つ。
香水はつけなくて、加齢臭はしないけど、家で作っていた料理の匂いがすると安心。
腰は曲がりすぎると仰向けで眠れなくなるので、背中はまっすぐがいい。
足腰は丈夫がいい。シルバーカーなしで歩く脚力や体力がある。
歯は入れ歯じゃなくて、全部自分の歯。
硬い漬物やお煎餅もバリバリかみ砕きたい。
短い生い先なのに、食べられるものが少ないのは死ぬより怖い。
だから歯の健康は死守、歯医者でのメンテナンスはかかせない。
なりたくない病気はたくさんあるけど、糖尿病と腎臓病にはなりたくない。
理由は3行前に同じ。
眼鏡で矯正すれば本を読める程度の視力は残っている。
耳は日常生活には困らないレベル。聞こえないことを笑顔で誤魔化さなくてもいい。
車の免許は70歳になったら返す。もちろんもう運転は危ないなと思ったらすぐ返す。
その代わり車がなくても公共交通機関で生きていける場所に住んでいる。
それはきっと舞浜。年パスでお散歩に行くのが日課。足腰はこれで鍛える。
嫁の悪口は言わない。嫁だけでなく、誰のことも言わない。
それくらい嫌なことへのスルースキルがある。
月に数回は友達と集まって、おしっこが漏れるくらい笑いたい。
私がおばあちゃんになるころには認知症は治る病気。
もし治らなかったら、可愛くぼけたい。怒り散らしたり、噛みつくのはNG。
家族の生活に支障が出るようなぼけ方であれば、睡眠薬をたくさん飲ませて、山の中に放置してね。祟ったりしないよ。
自分より若い世代を認めていたい。
否定したり、仲間になって自分も若いふりをしたりはしない。
「自分の時代は~」という類の話は、嫌味や妬みではなく、ただの思い出話で終わる。
個人年金と若いころの蓄えや投資で生活している。
年齢関係なく、好きなことを続ける。
夫と仲良く2人暮らしをしている。
寝食をともにして、でも個人の時間もあって。
たまには温泉でお風呂を済ませて、夜風を一緒に感じたい(反射材は忘れず身につける)
子どもや孫が困ったら力になりに行ける。
死ぬときはできるだけ苦しまないようにしてほしい。
死ぬ前にスピッツの音楽を流していてほしい。
できれば運命の人。
棺桶に入れて欲しいのは、子どもを産んだ時の写真。一番幸せだった時の写真。
でも死ぬまでいつでも、自分は幸せだと思いたい。
年を取ったらいきなりこんな理想のおばあちゃんライフが待っている、そんな甘いことはないのは分かっています。
小学生の時、大人になったら結婚して何不自由なく好きなものに囲まれて暮らしている、それが自然現象だと思っていたけど、それ相応の努力をしないとそうはならないのと同じように。
夢のおばあちゃんライフを送るためには、
- 健康管理、予防と早期発見大事。
- 家族と友人を大切にする。
- 資産は博打しない。勉強して確実に増やす。
- 自分をいかすファッションやメイクで自然に年を重ねる。
- 筋トレや体を傷めない運動で筋肉と骨をかわいがる。
を今から心がけねば……
今の自分にも大切なことばかり。
老後のために今の自分を犠牲にするような我慢はしないように、がんばろう。