「見っけ」ききました。
ききましたというか、ききまくりました。
もぎたてぴちぴちフレッシュな感想を書きに来ようと思ったのに、良いアルバムなのでついつい10周くらい聞いちゃってたんですよ……もうびっくりです。
せめてメンバーによる曲解説が載っているMUSICAを読む前に感想を書き残しておこうとおもい、復活しました。
個人の感想と解釈にもならないような意見ですが、へたくそなりにいっぱい言いたいことがあるので、しゃべらせてください~!
※お分かりだと思いますが、ここには何の正解もありません。ただの個人的な「こう思ったよ」が書かれています。(関ジャムスピッツ特集の反応をみて、烏滸がましいけどビビっている)
皆がすでにたくさん言っている感想もいいます。ロク漫もおえていないので草野さんによるヒントがあった曲もあるかと思いますが、なんも知りません。オイオイぽっち今更言ってんのかよ~!笑なノリで生暖かくよんでください。
「見っけ」全体の印象
第一印象 すごい、スピッツだ。私の知らない曲だけど、スピッツだ。
全然知らない曲なのにこれはスピッツの曲だと分かるんです、これ、すごいことです。
いやスピッツのアルバムを聴いているんだから当然じゃないかということではなく。
それだけスピッツがスピッツたらしめる唯一無二を持っているってことなんですよ。
ほんと怖いバンド……
「見っけ」は懐かしいような気持ちになりました。
「さざなみCD」や「小さな生き物」、「醒めない」を聴いた時はそれぞれに新しいけどこれもスピッツだなと感じていたのですが、「見っけ」は良い意味で聴いたことあるような、スッとなじむ懐かしさがありました。
小さいころ、よく遊んだ場所に大人の目線になって迷い込んだような……
夢で思い出の場所、思い出の時間に今の姿のままでいるんだけど、夢だからか違和感なくいる時みたいな感覚……
昔みえなかったことを「見っけ」するのがアルバムのテーマなのかな?と私は思いました。
ヘッドフォンして自転車乗って、通学路を走りたいな~ 非常に危ないのでしませんが。
あと、このジャケットのミノムシみたいなのは何だろう?開拓者?草刈正雄??
曲の感想
見っけ
アルバムタイトルにもなっている曲です。
音楽用語に疎いもので、
ランディの歪んだサスティーンに 乗っていく
が全くなんのこっちゃ分からなかったのですが、
サスティーンってギター等の音の余韻を指すんですね。
ランディはオジー・オズボーンのランディ??
なるほど乗ったら大暴れで気持ちよさそう。
歌詞全体からは、つまらない規格の人生なんて忘れて、サルの時点から人間の歴史を捻じ曲げるくらいすごい速さでつきすすんでやろうぜという勢いを感じました。
イントロのキラキラした音も、タイムスリップ用ワープホール抜ける時、この音がなったら気持ちいいだろうなと感じる明るさ……どこまでいってしまうんだろう、このままサルになるかな~。
このキラキラ音、50代の方が選んだ音とは思えない、いや、そういうのは自分の勝手な思いこみですね。
でも「ピュンピュン」や「ファンタジー」という可愛い言葉を選んできたところも意表をつかれました。そういうのは好きです、胸にキュンときます。
優しいあの子
毎日「なつぞら」を見ていたので、半年間じっくり聞いた曲です。それでも嫌にならない不思議。歌声と演奏のノビノビした気持ちよさが何回聞いても私を北海道に連れて行ってくれます。
歌声や演奏がなんにもぶつからないで、まっすぐ遠くまで届くような広い空……
あ~ 北海道行きたい しぼりたての牛乳飲みたい ジャガイモにバター乗せてよ~!
なんかこの曲聴くとお腹すくんですよね……
覚えやすいメロディなので、2歳の息子も彼なりに歌ってくれます。これがまた結構歌えているんですよ!すごい!へへへ
それと、ゴールデンカムイ勢としては、「コタン」という言葉が出てきたことに感動しました。
アイヌ語で集落という意味です。
若者言葉や韓国語だけでなく、ついにアイヌ語まで使われるとは。
メロディのノビノビした雰囲気でも北海道ってわかりそうなんですが、このコタンって言葉が入ることによって、なつぞらを知らなくても北海道の曲だってわかります。
少ない音でこんな曲作れるのも、言葉選びのセンスもすごい。草野さんはカムイなのでは。
ありがとさん
MVで出てくる金魚の名前はかまたま……命名わたしとはみちゃん……!
元々好きな曲なんですが、金魚の件でさらに思い入れのある曲となりました。
別れの曲ですね。
切ない曲はゆっくりしたバラードより、ノリがいい曲の方が涙腺にきます。
印象としては、恋人と普通に別れたというより、死別を想像してしまいます。
ホロリ涙には含まれていないもの
せめて声にして投げるよ ありがとさん
涙には感謝の気持ちを込める余裕がないくらい悲しいのかな……
あと素直にありがとうって言えなくて、ありがとうさんってちょっと茶化しちゃうかんじ。
これは、長年連れ添った老夫婦の死別だと思って聞いています。
これから二人で旅行とか行こうと思っていたのに、思ったより早くお迎えが来てしまった。なんて。
MVの昭和っぽい部屋、二人で若い時に過ごした部屋なのかなと思ったり。
歌が終わった後の演奏部分で、勝手に今までの自分たち夫婦や息子との思い出を振り返っちゃうんですが、ちょっと鼻がツーンとして涙が出てきます。
ラジオデイズ
ラジオ番組をやっている草野さんのラジオデイズという曲。
タイトルからしてただらぬ雰囲気を感じます。
草野さんの書く詩のなかではかなり素直な歌詞だと感じました。
この曲を初めてきいたときに思い出したのが、QueenのRadio Ga Ga.
好きなんですよこの曲~。ラジオはまだ素晴らしいよっていう叫ぶ曲ですね。
ライブVerも是非見て欲しいです。フレディが熱い。
草野さんの歌詞からも、ストレートにラジオへの熱をぶつけらました。
イントロから「選ばれたのは~」くらいまでが昔のスピッツの曲の何かに似ているような気がするんですけど、何か分からない……
「テンダネス」と「変だね」の韻ふみがすごく好きです。
間奏のラジオ番組部分は何て言っているんだろう?ラジオネームが聞き取れない……
花と虫
この曲のイントロ、涙がキラリ☆を思い出します。
でも始まると魔法のコトバっぽさもあります・
「花はどうしてる?」ってつぶやいて噛みしめる
の部分が、魔法のコトバの
花は美しく トゲも美しく
根っこも美しいはずさ
を思い出してしまいます。
魔法のコトバが「ハチミツとクローバー」の主題歌だったので、なんとなく、竹本くんとはぐちゃんのことを思い出してしまいます。
いやしかし、ハチクロのことを置いとくと、この曲なんか、エロくないですか。
こんなきれいな言葉が並んでるのに、濡れた瞳とか、傷とか、ちょっとエロい気がする。
こんなエロいエロい言っているのは私だけだろうかと心配になります。
ブービー
好き。好きです。
花と虫の後にこの曲がくるっていうのもいい。
死ぬときはこれを聴きたい。
草野さんの声がじっくり聴ける曲で、ほんとにいい。
寝る前に聞いたらいい夢みれるのではないかな。
快速
快速の疾走感が気持ちいいです。
これライブで聴きたい。のりたい!
田村さん暴れるんだろうな~みたい~!
大きなサビがありそうで、実はないっていうのも好きです。
ずっと快速で走っているかんじ。途中で降りないの。特急に乗り換えたりもしないし。
YM71D
曲名が発表されたときに、これをすぐに「やめないで」って読んでいる人がいて、IQ高いなと感動しました。
「平和だと困る街」というフレーズが、このアルバムの中でも一番好きです。
この曲もエロい匂いがします。
初めては 怖いけど 指と指 熱を混ぜ合わせよう
の部分が特に。手をつないだ後、どうなってしまうの。ひー
ベースが気持ちいいのも、なんだかエロい気がして、全部がエロく聞こえます。
はぐれ狼
この曲、コーラスが入ってる~!とテンション上がりました。
コーラス入っている曲は、ライブではさきちゃんやてっちゃん、クージーが歌うので、誰がコーラスするのか楽しみです。
間奏のところのてっちゃんのギターかっこよすぎる……
最後のサビのところのかき鳴らすギターもしびれる。
ギターとコーラスが楽しみな曲です。
まがった僕のしっぽ
歌詞カード見るまで、「慣れちまったが」のところ、「慣れちまっただ」だと思っていて、草野さん方言まで取り入れてリアリティ高めてきたな……と感心してました。
私の聞き間違いでした。
曲調がかわるところのさきちゃんの合図がドキッとします。
急に荒波のような曲調になるのも、あーーーっていう草野さんの声も気分があがる。
そんな急に激しくなったあと、
優秀で清潔な地図に
禁じ手の絵を描ききって 楽しげに果てたい
とか言われたらさあ。
その荒波はいったい、どういう意味ですかと、まがった僕のしっぽってもしかして果てた後の……
そのあと穏やかに元の曲調にもどるのも、賢者タイムとかピロートーク感があって、こう、なまなましいとおもってしまう。
えろい……
初夏の日
泳ぐ魚の尾ひれを追うようなゆらゆらしたメロディが、眠くなります。
白昼夢のなかにいるみたいな、不思議な感じ。
不思議と心地よい、初夏の日の空気を感じます。
歌詞は、
嫌われちゃいそうなやり方で 近くにある幸せじゃなく
ついについに手に入れる レアなときめきを
のところが好きです。
嫌われちゃいそうなやり方って、どういうことだろうか。
ちゃいそうな、ってちょっと茶目っ気あるところが可愛くてたまりません。
ヤマブキ
でました。スピッツの「恋は○○」シリーズ!
今回は、恋はヤマブキ。
ヤマブキは植物のヤマブキかと思い、ちょっと勉強しました。
花言葉は「気品、崇高、待ちかねる」
恋は気品があるってことかな。いや、この部分はあんまり解釈しないほうがすてきなのかも。恋はヤマブキ、うんうん、そのままでいいかも。でもなんとなくヲタク言葉で言えば「恋は尊い」みたいな印象はうけました。
ギターもベースもドラムスも気持ちよく走っているのが、最高です。
こんなノリのいい曲調なのに、
田植えの季節過ぎれば
雨がいろいろ消してくれそうで へへへと笑ってみた
なんて田舎を感じる部分もあり。
自転車で山道を走るときはこの曲をききたいです。
もちろん、ライブでもききたい!絶対ききたい。ゴースカ行けなくてきけなかったので、絶対ききたい~!
ブランケット
ボーナストラック~!
ブランケットというタイトル通り、包まれるような幸せな曲です。
ちょっと横になるときに、この曲みたいなブランケットで包んでほしいな……
ヤマブキでのったあとの満足感のまま、ブランケットにくるまれて眠りたい……
おわりに
「見っけ」、すごく良いアルバムです。
何回でもききたいし、ライブでもききたい曲ばかりです。
絶対にチケットを手に入れるぞ~!頑張ります。
感想もかいたので、予約していたMUSICAを買いに行こうと思います。
どんな解説がされているのか、ドキドキします。楽しみ~