今週のお題「好きな漫画」
虹村億泰。
ジョジョの奇妙な冒険 4部に登場するキャラクターである。
初登場時は主人公・東方仗助の敵であったが、その後友達となり、数々の戦いを経て相棒となっていく。
不良そのものの風貌からは想像もつかない愛すべきバカだ。
そしてそれに加え、生い立ちの壮絶さ、生活能力の高さも彼の魅力を爆上げさせる。
私はジョジョの奇妙な冒険で虹村億泰が一番好きである。
というか、漫画史上で一番好きなキャラクターだ。

超像可動 「ジョジョの奇妙な冒険」第四部 22.虹村億泰(荒木飛呂彦指定カラー)
- 出版社/メーカー: メディコス(Medicos Entertainment)
- 発売日: 2010/12/25
- メディア: おもちゃ&ホビー
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億泰は初登場時、仗助の敵であった。
兄・形兆とともに、弓と矢を使ってスタンド使いを作りまくっていたのである。
矢を刺された人は素質があればスタンド使いになれるが、そうでなければ死んでしまう。
誰がスタンド使いの素質があるかは、矢が刺さるまで分からない。
そんな無茶苦茶な方法であっても、億泰と形兆にはスタンド使いを探さなければいけない理由があった。
父である。
億泰と形兆の父は東京で会社をやっていたが倒産し、億泰たちに暴力をふるうように。
しかしあるとき、父はスタンド使いの才能をDIOに認められ、手下になった。
そのおかげで家計は潤ったが、DIOの死後、肉の芽の暴走が起こり、父は肉の塊となってしまった。
父はもはや人の形をしていないばかりか、目の前の人物が自分の子どもだとも分からず、どんなに痛めつけても死ぬこともできない。
億泰と形兆はそんな父を殺すことができるスタンド使いを探していたのだ。
自分たちの父を「普通に」死なせてもらうために……
号泣。
このエピソードはジョジョの奇妙な冒険30巻に収録されてます!
ジョジョを読むなら1巻からがおすすめだけど、絵柄が苦手な人には30巻からでもいいんじゃないかというくらいいい話!
虹村兄弟が優しすぎる!
虐待されていたにもかかわらず、やっぱり自分たちの父親だから、こんなむごい目にあわせたままほおっておくことができない……
父を普通に死なせてあげたいという思いにいたるまでの優しさと覚悟。
こんなん10代そこそこの男の子が抱えられるの!?強すぎるでしょ!?
しかも、こんなシリアスな状況なのに、億泰がちょっと抜けてておバカなのがまた可愛くてたまらない……
形兆が死んだ後の億泰の生活も、想像するだけで億泰のことを好きになる。
今まで父親を死なせるために生活していた億泰が、今度は普通の高校生として学校に通い、仗助や康一、時にはしげちーたちと友達として付き合っている。
よかったね!億泰!楽しい生活ができて!
……と思う一方で、トニオ回では億泰の体のあちこちにガタが来ていることが顕著となり、億泰が周りに頼れる大人がいない状況であのボロボロの家で精いっぱい暮らしているという現実が垣間見える。
億泰は一生懸命生きている。
だけど、それを表に出さず、自らの正義を持ちぐれまくったりしていないところも好きである。
あー、億泰にアイスクリームを買ってあげたい。
いくらでも、ガタガタ震えてお腹壊すくらいアイスクリームあげたい。