今週のお題「2019年買ってよかったもの」
夏の終わりくらいからお絵かきをするようになりました。
描き始めたころはクロッキー帳に鉛筆で主に息子の写真を見ながら、似顔絵らしきものをかきかき。
絵を描いている間はそれだけに集中できるのが幸せでした。
息子の腕や頬の柔らかな線の流れを描いたり、瞳の輝きを表現することに熱中していると、息子のことで上手く行かなかったと悔やんだことも、もう気にすることないよと溶けていくように感じました。
どんどんハマり、空き時間があれば絵を描くようになりました。
同じように絵を描いていた夫がiPadを欲しいと言い出しました。
それをきっかけに段々デジタルで描くことにも興味がわいてきて、10月にipadを買いました。
高い買い物だから勇気がいりました。
でも買ってよかったです。
pro createを入れてapple pencilでかきかきしています。
最初はざっくりとしたものしか描けませんでした。
しかし、毎日描いているとだんだん細かく描けるようになってきました。
最初は色選びが難しそうと思っていた色塗りも、色んな機能に助けられ段々楽しくなってきました。
最近では自分でもこなれ感がでてきたなと思っています。
(今回の記事は基本的に自画自賛ですので、広い心で読んでください)
絵を描き続けていると、だんだん描くたびに、「上手い!!!」と感動するようになりました。
この「上手い!!!」は他人と比べて上手いかではありません。
過去の自分と比べて上手くなっている、それが目に見えて分かって、自分で自分を褒めているのです。
自分で自分を褒める、それが今の私には一番大事なことだったのだと思います。
初めての子育て、職場復帰、前の倍の業務量、育児時間をとっているのに月残業40時間、帰れない私と精神的に壊れる夫、息子発熱のため突然の休みで嫌味の嵐、速く帰らなくてはと震える手と動悸、職務中に止まらない涙、同僚の気遣いがしんどい、結果、心身ともに崩壊。
心を病んでいる間は、自分が周りと同じように「多少の無理」が前提の働き方ができないこと、仕事を犠牲にしているのに家庭もボロボロであることを情けなく感じていました。
私は何てクズなんだろう。明日目が醒めず、死んでいたらいいのに。
仕事もできない、育児もできない、なんもできない人間。
そんなことばかりを考えていました。
しかし、絵を描くことで「できない」ばかりの自分に、ひとつ「できる」が増えたのです。
クロッキー帳に初めて描いた息子の絵と、iPadで描いた息子の絵を比べると、確かに上手くなっています。
前よりも絵がかけるようになっている。それがとても嬉しかったです。
自分に関することで嬉しいことが最近はめっきりなかったので、自己肯定感をあげるいい体験になったと思います。
息子がいてよかった。
クロッキー帳と鉛筆があってよかった。
iPad買ってよかったです。